第28回 日本精神保健・予防学会学術集会
The 28th Annual Meeting of Japanese Society for Prevention and Early Intervention in Psychiatry
大会長挨拶
御挨拶
この度、2025年11月1日-2日に開催されます第28回日本精神保健・予防学会学術集会の大会長を拝命しました長崎大学の熊﨑博一です。
テーマは、「安心の港を求めて:精神健康予防の新たなフロンティア」としました。
我が国の精神障害へ罹患する生涯有病率は増加しており、精神疾患は誰でも罹患しうることが報告されている中で、循環器、脳神経、悪性腫瘍など他の領域と比較して、精神科領域において予防モデルの確立は十分とは言えません。そういった中で人工知能、ロボットはじめ最新の科学技術の進歩には目覚ましいものがあります。今後科学技術とこれまでの先達が築き上げてきた精神医学が共生することで、精神科領域においても予防モデルの確立が進むことが期待されます。本大会ではこれまでの先達が築き上げてきた精神医学を学びなおすとともに、最新の科学技術が提供する新しい精神医学を学ぶ機会になればと思っております。
会場の長崎大学良順会館ボードインホールは、長崎大学医学部坂本キャンパス内にあり、キャンパス内には旧長崎医科大学門柱(国指定史跡長崎原爆遺跡)をはじめ、史跡が残っております。多くの修学旅行生も訪れる場所です。西洋医学発祥の地でもある長崎の歴史を感じながら、精神医学の歴史を振り返り、新しい予防精神医学のありがたいについて議論していただければと思います。
11月の長崎は例年、寒暖差が少なく暖かい日が多いです。この時期は、牡蠣やサバなどの新鮮な海の幸が旬を迎えます。多国籍な影響が融合されている長崎ちゃんぽんや皿うどん、カステラ、卓上料理、新鮮な魚介類も長崎ならではの味わいです。是非長崎にお運び頂き、和華蘭ならではの世界遺産の街を楽しまれ、思い出深い学会となれば幸いです。
是非お誘いあわせの上、ご参加ください。
第28回日本精神保健・予防学会
大会長 熊﨑 博一
(長崎大学医学部精神神経科学教室 教授)